チャドクガの皮膚炎


今年もチャドクガによる皮膚炎の患者さんが増えています。
5月〜10月に被害が多く出ます。


部分的に皮疹が出る軽症の方から、全身にまで及ぶ重症の方まで症状は多彩です。

重症の方は、内臓に病変があるのでは?悪い病気なのでは?と心配される方も多いのですが、独特の皮膚症状から診断が可能です。

幼虫(毛虫)または、成虫(蛾)のどちらでも起こります。


原因は、一匹あたり30〜50万本程度ある毒針毛の接触です。

皮膚炎は、毒針毛(0.1mm程度で肉眼で確認不可能)が、皮膚に接触してから

半日〜1日後に発症し、徐々に症状が拡大します。

そのため、患者さんも虫の存在に気づかず、いつ接触したか不明なことがほとんどです


治療は、外用・必要に応じて内服により行います。

症状が強いため、また、掻く事によって悪化しますので、かゆみの強い方は頻回に(一日5〜6回程度)外用して下さい。

かきこわしの予防のためガーゼ保護も効果的です。

暖めたりするとかゆみが強くなりますので、入浴はシャワー程度にすることが好ましいです。

症状が長引いたり、皮疹がジクジクした時は、再度診察を受けてください。

虫は、ツバキ・サザンカ・お茶・ 桜 の木に良く見られます。


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